Life is fleeting; therefore, life is beautiful.
(いのちは 儚い; それ故、 生きることは 美しい。)
私の作品は、日本古来の美意識である「無常」——すなわち、脆く移ろいゆくものの中に宿る深い美しさを探求しています。非永久性が持つ、脆く、つかの間の美。それこそを「真の美」として捉え、表現の核心としています。
この探求は、空間を包み込むサイト・スペシフィックなインスタレーションから、紙の上の実験的な表現にまで広がっています。モノタイプや水彩画においては「色の空い(色彩の間)」そして流動的な絵具がもたらす予期せぬ揺らぎを、慈しむように受け入れています。これらの作品は単なる習作ではありません。それは、一瞬のエネルギーをそっと掬い上げたもの——。滲みゆく顔料と、意図された「余白」は、自然界が湛える息遣いや静寂をそのままに映し出しています。
インスタレーションでは、有機的な素材と光や音の空気感を融合させることで、物質と感覚の境界を繋ぎます。テクノロジーは環境を構築する助けとなりますが、それはあくまで「形なき気配(ethereal presence)」のような存在であり、空間が持つ心理的な共鳴を増幅させる役割に徹しています。天井から吊り下げられ、不安定に揺れる構造体は、私たちの存在そのものに備わっている不安定さの反映でもあります。
筆の一振りに、あるいは光の脈動に、私は人々の中に眠る共通の記憶を重ねます。私の作品は、鑑賞者を感覚的な旅へと誘う一つの装置といえます。五感を揺さぶる刺激は、やがて鑑賞者自身の内なる問い、つまり『解釈というプロセス』へと変わり、静寂の中で崇高なもの、そして自分自身と静かに向き合う時間をもたらすのです。